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スペインの医療

外の医療レベルは大変気になるところとお察ししますが、スペインの医療レベルは眼科、婦人科、内臓移植、脳外科といった分野では世界でも傑出しており、日本からも医師が研修に来られるほど優秀ですし、医療スタッフも非常に親切ですのでご安心ください。

 

その他の全ての分野においても、患者の心理サポートを念頭に置いた親身な医療サービスが提供されています。入院が必要となった場合でも病室はホテル並みの個室か、広々としたスペースが確保された共同病室になり、ケー スによっては付き添いの方の宿泊費も医療保険でカバーされますのでご安心ください。

ホームドクター制

 

スペインが日本の医療体制と大きく違うところはホームドクター制です。子供の検診や大人が少し具合を悪くした場合、この国では“いつも診てもらっている”ドクターにまず予約を入れます。15歳までは小児科医、大人は内科医(一般医)になります。

 

医師の予約は毎日各医師が定めた時間内に、病気の患者を健診依頼に優先して予約されます。予約なしで飛びこむことはあまりできません。もし具合が悪くて予約を入れたくても、あいにくその日の予約がすでにいっぱいの場合には、病院の24時間緊急外来受付に向かいます。

健 康 診 断(人間ドック)

​スペインでも健康診断は毎日実施されています。通常、免許取得ようの簡単な健康診断を実施するセンターと、各病院がプログラムしているメニューが充実した健康診断があります。

 

病院での健康診断は、その病院があらかじめ用意しているメニューに従い、内科、眼科、耳鼻科、影像検査科(胸部レントゲン、腹部超音波など)、ラボラトリー、などを巡りながら様々な検査を実施していくもので、受検者様の既往症やご家族の既往症を参考に、各人に適した検査を追加することができるほか、企業様からのご指定検査をメニューに追加、省略することも可能です。

 

たいていは午前8時から14時までで終了し、検査結果がそろったときに再度訪問して結果を医師からお話いただくか、各種診察・検査結果をまとめたドキュメント(スペイン語)をオフィスやご自宅に郵送していただくかのどちらかになります。8月は医師が少ないため、健診を実施しない病院がありますのでご注意ください。

料金は病院により、メニューによりまちまちです。メニューはたいてい、40歳までの健康な方向け、40歳以降のスタンダードメニュー、50歳以上の精密健診メニューに分かれていますが、どのメニューにも胃部X線動画検査(バリウム検査)は含まれません。この検査を実施されたい方はオプションで追加することができます。

各企業様ごとに健康診断の項目が決められていることがありますが、こちらの病院では前述のようにすでに決められたメニューがありますので、まずそちらをご案内しています。こちらにオプションで項目を追加することは可能ですが、企業様が規定する独自メニューに絞った健康診断をデザインすることは難しいとお考え下さい。ただし、病院規定のメニューはおおむね日本の健診メニューと同じですので、ほとんどの駐在員様は当地の病院が決めたメニューを実施されています。

小規模の健康診断センターでは一般医がひとりでご対応下さるところがほとんどですので、ベーシックな検査内容(血液検査、尿検査、内科健診、(視力検査、耳鼻科検査、)心電図検査)が普通です。胸部レントゲン検査が実施される所とそうでない所があります。メニューの追加はあまりできず、30分程度で終了します。

​現地の医療保険会社に加盟されていらっしゃるお客様は、その保険会社が実施する健康診断を無料で受けることができますが、たいていはかなりベーシックな内容で、基礎的な血液検査、尿検査、内科健診、身体検査、心電図、胸部レントゲンのみという感じです。(日本の健康診断バスとほぼ同じ内容です)なお、保険会社によっては健康診断を実施しない会社もありますのでご注意ください。

健康診断に関するご相談、お申込みについてはお気軽にお問い合わせください。ただ、医療通訳業務は冬が繁忙期となりますので、病気の方を優先的にアテンドできるよう、健康診断通訳は毎年、4月から11月までお請けしています。

緊急外来

 

緊急外来セクションは、中規模以上の病院であればどこの病院にもあり、年中無休、24時間体制で緊急対応を実施しています。スペイン語で 「緊急外来」 は 「URGENCIAS ウルヘンシアス」 と言いますので、病院に向かうタクシーに乗ったら病院名と 「ウルヘンシアス」 を言えば、その病院の緊急外来入り口に横付けしてくれます。(かなりの病院で、正面玄関と緊急外来玄関が違う場所に設置されています) または、病院内に入ったら  URGENICAS の案内に従って移動すると、受付に到着します。

 

緊急外来には普通、内科医と小児科医、整形外科医、婦人科医(病院によっては他の専門医も)が待機して いますので、当直医に応急処置をしてもらいます。ここで応急処置を受けたあと、ホームドクター(主治医)に経過を観察してもらい完治するまで通院するのです。

 

緊急外来は応急処置の実施を目的としていますので、経過観察を依頼することはできませんし、予防接種、抜糸なども基本的には受け付けられません。慢性の病気を持つ方が毎回応急処置のみを受診する目的で緊急外来に かかることもお勧めできません。

 

幼児、小児と慢性病を持つ方、またはよく病気にかかる方は主治医を決め、いつも同じ医師に経過や成長情報、罹患情報をかんがみた治療をうけられることをお勧めします。

また、これまでにもサーズ、エボラ熱、コロナウイルス感染症といったWHOが注意を呼び掛ける感染症が発生した場合、まずこれらの病気を担当するのは市内の公立病院です。公立病院でも対応しきれなくなると私立病院も対応を始めます。そのため、こういった深刻な伝染病がある時期は、極力緊急外来へ行くのを避け、主治医、もしくは予約外来の専門医をご訪問になることをお勧めします。

 

なお、現地の医療保険をお持ちでない居住者、旅行者の方が救急搬送される際は、プロトコルとして公立病院の緊急外来へ搬送されます。この時、言葉が通じない、またはどうしても私立病院の緊急外来をご希望の際は、こちらにご相談ください。極力お客様のご希望に添えるよう尽力いたします。

医療通訳 日本語⇔スペイン語 / Intérprete Español-Japonés: especialidad en medicina

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