妊娠・出産

よく受けるご質問のひとつに、産婦人科医の選び方があります。スペインで妊娠された方や、出産をご希望の方のためのご参考に、これまで私が通訳として多くの妊婦さんに同伴させていただいた経験から感じたことを、個人的な見地からコメントしてみます 。

 

産婦人科を選ぶ(総合病院内の医師か開業医か)

まず最初にどこで出産したいかを決め、その病院での出産が可能な医師を選ぶことから始めます。ここで念頭に置いていただきたいのは、大きな総合病院と開業医のシステムが日本と違うという点です。

当地の開業医は、日本と違って検診や診察のみを医師の診療所で行い、出産・入院・手術などは契約してある大病院で行います。つまり、総合病院内の産婦人科医にかかっても開業医にかかっても、出産は大きな総合病院でなされるということになります。出産後の検診も、普段からかかっていた婦人科医が回診してくださいます。開業医のドクターも病室まで出張して回診してくださいますので安心です。

総合病院の産婦人科医

総合病院の産婦人科医は、お察しの通りひとつの病院内に何人もおられますし、学会で著名な医師もいらっしゃいます。その中でご自分の保険会社が擁する医 師、他から推薦された医師、前回かかった医師などといった個人的な見解から医師を選びます。

検診は常にそのドクターに予約して診てもらいますが、超音波映 像検査(エコグラフィー)は病院によっては別の技師によって検査され、ドクターには写真と担当技師の診断書のみが送られるというシステムになっている所も あります。

妊娠中に異常が発生した場合や、出産の為に入院する場合は同じ病院の救急センターに入院しますが、この時は必ずしも担当医に診てもらえる訳では なく、まず救急センター内の当直の婦人科医が診察することになります。

大きな病院のドクターはそれぞれご自分の勤務時間があり、時間外に訪れる患者の診察 は当直医に委任されます。出産が深夜や週末、医師の休暇中に発生した場合も担当医のアテンドは滅多に受けられません。

ただし日中の勤務時間内には普段か かっているドクターが回診してくださいますし、看護士の処置やその他の医師による診断内容も担当医に報告されます。

また、研究機関も兼ねている大学病院の場合は、妊婦さんの検診内容をサンプルにするケースがよくありますのでご了承ください。

個人で開業している
産婦人科医

前述の通り、開業医の産婦人科診療所は単なる診療所であって出産設備はありません。出産はドクターが契約している総合病院で行われます。診療所では各検査 ごとの分業もされていませんので、医師が自分でエコグラフィーを操作して映像検査をし、羊水検査も緊急処置も出産も同じドクターによって成されるのが普通 です。

つまり開業医にかかる最大のメリットは、かかりつけの医師が24時間体制でアテンドしてくださるところでしょ う。妊娠中は深夜や休暇中でも医師に連絡がとれるようになっています。

 

勿論、たまたまドクターの分娩業務と妊婦さんの救急が重なった場合はその限りではあ りませんが、滅多に重なることはありません。デメリットとしては、予約された診察時間に医師が分娩の為病院に赴いていて、しばらく待たされるというケース がたまにあることです。

医療通訳 日本語⇔スペイン語 / Intérprete Español-Japonés: especialidad en medicina

バルセロナ 医療通訳 下山由紀子​
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