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Intérprete Español-Japonés
especialidad en medicina
バルセロナ 医療通訳:下山 由紀子
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小児科に関するご質問
01
子供に接種する予防注射の数が日本より多いのですが、これは全て接種するべきなのでしょうか。
カタルーニャ州が義務付けている予防接種で、日本で義務づけられていないものは《耳下腺炎(おたふく)》《MCC-C型メニンゴ球菌髄膜炎》《Hib-インフルエンザ髄膜炎》の3種類ですが、その他のワクチンも日本より接種回数が多く設定されています。
これらの予防接種は義務である以上、誰からも「受けなくて良い」とは言われないと思いますが、強制ではありませんので最終的には保護者の判断が尊重されます。ただ、現地の公立教育機関にお子さんを入学させる方、スポーツクラブに入会させるご予定の方は、これらの予防接種を受けているということを証明する書類の提出が求められます。
また、アフリカや南米などからの移民が増えている昨今、カタルーニャ州内では既に発症が見られなくなっていた法定伝染病がふたたび流行するという現象が見られるようになってきましたので、当地では予防接種の回数が増える傾向にあります。
MCC髄膜炎は1995年前後、特にバルセロナで猛威を振るったために多くの子供達が命を落とし、それ以来義務化されたワクチンです。予防接種のお陰で現在では発症はほとんど見られなくなりましたが、この菌は全世界に存在します。こうした伝染病に感染することを防ぐひとつの手段が予防接種です。
02
カタルーニャ州が義務付けている予防接種を全部入れてから渡航すべきでしょうか。
特にその必要はありません。当地で小児科医を初診で訪問したとき、必ず予防接種の状況を確認されますので、不足分はその日から接種を受けることが可能です。予防接種の詳細はこちらをご参照ください。
03
これまで受けた検診結果は日本の母子手帳に日本語で記載されています。これを持ち込んでも引き続き記載してもらえるのでしょうか。
もちろんです。記入して欲しいページを検診時に開いて医師に依頼してください。ただし、予防接種の記録や持病の説明、毎日服用している薬品や、健康上特に注意しなければならない条件をお持ちにお子さんに関しては、その分の情報と説明を英文で書いた診断書をご用意ください。
04
良い小児科医の情報を得たので子供が病気になったとき、ぜひその先生を訪問したいのですが。
スペインでは特に小児科で主治医制度が徹底していますので、病気の時に予約ができるのはそのお子さんの主治医のみです。ですから、まずその先生に主治医になっていただくことが必要です。そのためには小児科検診の予約をとり、お子さんのファイルを作成していただかなくてはなりません。
つまり、初診は必ず検診でなければなりません。いったん主治医になっていただいたら、15歳になるまで毎年必ず検診を受け、主治医にお子さんの成長の具合や持病の経過などを観察してもらいます。
主治医をつけていないお子さんは、病気の時には病院の緊急外来(年中無休、24時間対応)を訪問して当直の小児科医の診察を受けます。ただし、緊急外来の使命はあくまでも応急処置ですので、その後の治療や成長に関する相談、予防接種などは受け付けられませんのでご注意ください。
医療通訳 日本語⇔スペイン語 / Intérprete Español-Japonés: especialidad en medicina