top of page

予防接種について

バルセロナで住民登録をした子供は外国人も含めて全て、市役所から予防接種に関する書類を受け取ります。これは市内に居住する子供が全員、義務付けられた 予防接種を受けているかどうかを各市役所が確認するためのものです。

予防接種は各州の法律に従っていますが、バルセロナはカタルーニャ州の管轄にあるた め、カタルーニャ州が定める予防接種を受けることが義務付けられます。スペインでは、予防接種は小児科検診で受けるこ とになっており、緊急外来では接種を受けることができません。

つまり予防接種を受けるためにも、かかりつけの小児科医を選んで予約することになります。小児科医は毎年の検診で予防接種の確認をし、不足していれば接種して市役所から送られた書類と母子手帳にサインを入れることになっています。

 

スペインの予防接種リスト

 

【小児予防接種】
日本で義務付けられている予防接種と、カタルーニャ州が義務付けている予防接種は近年、ほとんど同じになってきました。BCGや日本脳炎はこちらでは接種していませんが、A,B,C,W,Y型メニンゴ球菌(髄膜炎)を接種するなど多少の項目に差異があるものの、ほかはほとんど日本と同じです。

 

カタルーニャ州内に数年居住する子供は、やはり現地の予防接種を受けておくことが要求されますし、現地の幼稚園やスポーツクラブに入園・入会する場合、医師のサインが入った予防接種証明書(前述の市役所から送られる書類)の提出を求められることがあります。

日本で義務付けられている予防接種を受けられたお子様が、途中からバルセロナに移住して現地で予防接種を続けられるということは頻繁にあり、今まで特に問題が起きたことはありません。

また、こちらでは予防接種のどれをいつ接種するかについてはかかりつけの小児科医が責任をもって指示しますので、特にご両親様のほうでご心配になる必要はありません。まずはかかりつけの小児科医を決め、あとはその先生の指示に従ってください。(かかりつけの小児科医を持たないお子様への予防接種はできません)

 

初診で小児科医を訪れる際、スペイン国外で受けた予防接種のリストが全て英文リストにまとめられていると、現地の予防接種証明書と同様に有効ですので大変便利です。ただし、それが難しい場合はこれまでご記録をつけてこられた母子手帳をそのままご持参ください。通訳者がその場で医師に訳してお伝えします。この時、接種日時が日本の元号で書かれている場合は、かならず西暦に書き直しておいてください
 

当地での予防接種プログラムはカタルーニャ州保険局のホームページのページに毎年提示されています。calendario de vacunasで詳しく見られます。スペイン標準語英語での説明もありますが、最近は新たに開発された新ワクチンが導入され、カレンダーの内容変更が時々ありますので、詳細はメールでお問い合わせください。

【妊婦さんの予防接種】

近年、生まれたばかりの新生児が百日咳で死亡した例が EU内で数件発生したことから、現在当地では満26周以降の妊婦さんすべてに百日咳の予防接種が義務けられています。産婦人科医の健診で指示され、処方箋が渡されたら薬局でワクチンを購入し、指示された場所で接種を受けてください。場合によっては公立病院診療所(CAP/ CUAP)を直接訪問して接種を受けるよう指示されることもあります。その場合はお住まいを管轄するCAPまたはCUAPに予約をとって訪問し、接種をうけてください。

【熱帯地方などへご旅行の方向けの予防接種】

アフリカ、中東、南米、アジア地域などで特殊ワクチンを接種する必要がある方も、基本的に公立病院で接種を受けます。詳しい情報はこちらをご参照ください。このページはスペイン語ですが、英語にすると公立医療センターの紹介ページになってしまいますので、予防接種の種類と料金などはスペイン語ページでご確認ください。

おそらく最も手軽にご予約ができるセンターは、Hospital Clinic の私立医療部門、Barnaclinic になると思います。Centre d'Atenció al Viatger Internacional (SAVI) といい、Carrer del Rosselló, 132, Barcelona の2階 2号室にあります。ご予約はこちらのサイトから実施できます。大変混みあっていますのでご予約までに4週間は待たされるのが普通です。ご旅行がきまりましたらなるべく早めにご予約ください。

接種をご予約の際はまず行先を問われます。(ご旅行の計画がない方への接種は実施されませんのでご注意ください)そしてその訪問先が義務付けるワクチンのみを接種されます。例えば狂犬病の予防接種を受けたくても、ご訪問先が狂犬病予防接種を義務付けていない場合は接種を受けることはできません。

ご訪問時には、ご自身が今まで(子供の頃から)受けた予防接種リスト、NIEカードかパスポート、持病があればその情報と普段服用しているお薬、お支払い用のクレジットカード(現金も可能)をご持参ください。

【コロナウイルス感染予防ワクチン】

2020年春から世界中で猛威をふるっているコロナウイルスについて、各国でワクチン接種が勧められていますが、コロナウイルスワクチンの接種は公立病院のみで実施されています。私立病院にはワクチンの入荷がありません。というのも、もともとワクチンはすべて各州の衛生省(公立病院)が管理しており、公立病院が薬局や私立病院へワクチンを提供すると、薬局での購入や私立病院での接種が可能になるシステムとなっているからです。

現在、日本人駐在員の方は政府間調停により、スペインの Seguridad Social(いわゆる国民健康保険)に加盟しなくても良いことになっていますが、こちらに加盟しないと公立病院へのアクセスが無いことになります。※ こうした条件を鑑みると、コロナウイルス用のワクチンが流通し始めたとき、以下のいずれかを選択されることをお勧めします。1)雇用されている企業様を通して Seguridad Social に加盟する。

2)フリーランスの方は自分でSeguridad Socialに加盟する。

3)  Seguridad Socialに加盟せずにワクチンを受けるため、公立医療保険カードを取得する ※

4)日本に帰国した時に接種を受ける

※例外として未成年者と妊婦は未加盟でも公立病院の医療サービスを受けることができるという決まりになっていますが、公立病院は国際法廷伝染病の予防と治療を、公立医療保険に加盟していない方にも提供する義務を負っています。そのため、当地に居住して納税していることを証明できれば(住民票がエビデンスになります)カードの申請をすることができ、カードを取得できれば自動的にコロナウイルスワクチンの接種者リストに含まれます。この方法について、さらなる情報が必要な方はメールで下山までお問い合わせください。

医療通訳 日本語⇔スペイン語 / Intérprete Español-Japonés: especialidad en medicina

bottom of page